日々

日常の癒されたこと、楽しかったことのメモ

週末のんびりクラブ

労働者8年目ともなると賃金による自分の甘やかし方も大分上達したもので、仕事が終わったら電車に7、8分揺られるだけでふかふかソファにダイブできる仕組みを作るべくお家を買いました。そして玄関でルンバの自殺の第一発見者となります。うちのルンバは3日に1回は廊下から靴置き場によくダイブしてしまう結構ダメな子ですが、私はそのルンバを上回るダメな大人なので放置してリビングへ向かいます。

しばらくすると夫も帰ってきて、ルンバの自殺の第二発見者(こんな言葉はあるのか?)となります。夫は心優しい人なのでいつもルンバを救ってあげています。

そんな優しい夫はいつも心に余裕があってのんびりしています。

今週末、私が社内公募でもチャレンジしようと思って帰宅後うなりながらパソコンを叩いていたら優しい夫がルンバだけでなく私にも救いの手を差し伸べてくれました。

「挑戦は前向きなことだし応援したいけれど、エントリーシートを作っている時点でそんなにつらいんならやめちゃっても良いんじゃないかな。書類が通った後は面接だってあるし、受かったらレナちゃんはそこで仕事をするんだよ。いつだって今が楽しいのが大切だよ」

こういう言葉を夫からかけてもらえる度に私は、人と一緒に暮らすことの素晴らしい点は自分の素直な気持ちに目を向けやすくなることだとしみじみ思うのです。

確かに管理職の圧に押されて「挑戦は素晴らしい、キャリアアップを目指すべき」と思い込んでいたようですが、エントリーシートの筆が進まない時点で自分の気持ちは火を見るより明らかです。

「評価されなくったって良いんだよ。週末は一緒にお散歩してかもめ食堂でも観ようよ」

と、読んでいた変なタイトルの本を傍らに置き、私に電気毛布を掛けながら私の欲しい言葉をかけてくれる夫は紛れもなく優しい人間で、こういう時に私はこの人と結婚して良かったと実感するのです。

 

そういうわけで週末はお天気日和だったので上野公園までお出かけし、二人で異常に太った鳩の大群を見ました。

鳥が大群で大空を旋回する姿は、なかなか目を奪われます。
しばらく歩いていると見事な黄金の木の下で真っ白な着物を着た女の子が写真を撮っていました。

12月ってこんなに木が輝いていたっけ?

子供の頃はもっと、葉が落ちて枝だけになっていた気がする……。

でも何より一本の木の変化に気づいて、子供時代に思いを馳せる余裕が生まれたことが嬉しい。

 

やがて日が暮れてきたので帰宅し、アマプラに入っていたかもめ食堂を観て、キャンドルを灯して二人でぼうっと火を眺めてみるなどしました。

炎に照らされるミッフィーちゃん……。

 

私は一人だといろいろ考えてしまい追われている気持ちになってのんびりすることはできないけれど、二人だと敢えて「のんびりするための行為」を取ることができるので、心が安らぐのだと思います。

心を休めるためには、心を休める行動を取ること、そして現状を慈しむことが大切ですね。

また来週も週末のんびりクラブを開催することにします。