日々

日常の癒されたこと、楽しかったことのメモ

2023-01-01から1年間の記事一覧

花束の重み

旅から帰り、気絶するようにベッドに倒れ込んで久々に熟睡をした。泥のように眠りに眠って朝の九時ごろ、インターホンの音で目を覚ます。そそくさと対応してくれた夫に何を頼んだのか尋ねると、彼は奥二重の目をしぱしぱと泳がせて、白々しくごまかした。別…

自らの手で節目を重ねる

結婚一周年記念と謳い、暑さを逃れて夫婦で那須塩原へ旅行に発った。 イベントに疎い私たちだけれど、職場の齢60を超えた同僚から、結婚記念日は毎年祝い続けているという話を聞いて、真似てみたくなったのだ。 生活は意識しないとどうしても間延びしがちに…

捨てる神あれば拾う夫あり

関東は10日ほど前に梅雨入りしたと聞いたのに、朝起きると部屋じゅうに燦々と金色の陽射しが降り注いでいた。すでに夏が始まったみたいだった。 ウキウキと洗濯物を干している夫に「友達とランチしてくるね」と伝え、ルンルンと跳ねるような足取りで電車に乗…

休むことは弛緩すること

お昼、夫がスマホを見ている隙に、彼のお皿からサラダをつまみ食いしていると「関東地方は明日から天気が崩れるらしいよ」と言われた。 外を見るとお日様が現れはじめたので「梅雨入り前に、青空の下で読書を思いっきり楽しまないと!」と謎の義務感が生じ、…

余白は心を耕してくれる

5/20(土) ここ数年で、春と秋は絶滅して、夏と冬だけが残った。 そう断言できるほど最近の気候は極端だけど、唯一、梅雨前のこの時期だけは外を歩くのに適した季節だ。 夕方になり、薄紫色のカーディガンを羽織って、夫とふたりで神楽坂を歩いた。 提灯や…

選ぶ本でその日の調子がわかる

大きな規模の本屋さんが好きだ。 落ち込んでいるときなんか特に、一反木綿のようにフラフラと入ってしまう。 本屋にいると、誰とも話さなくて良いのに刺激的な出会いが多くて非常に良い。 つい先日なんか『誰でもできるのにほとんどの人がやっていない 科学…

嫌なことぜんぶ忘れる味

お昼ごろ、夫からLINEが届いた。 「お仕事を早く終えられそうだから、時間が合えば家の近所をお散歩しよう」とのこと。 一日じゅう家にいた私は少しオシャレをして、18:00ごろに一緒に外濠の辺りをお散歩した。 最近は、梅雨前になると少し気温が上がって初…

楽しいことを集める

私は体力が人の半分しかない。 「だんだん暑く(寒く)なってきた」という感覚もない。急に汗びっしょりになったり震えだしたりするし、誰かと一緒にカフェに入ったらBGMと目の前で話している人と隣のテーブルで話している人の声をすべて同じ音量で拾う(注…