選ぶ本でその日の調子がわかる
大きな規模の本屋さんが好きだ。
落ち込んでいるときなんか特に、一反木綿のようにフラフラと入ってしまう。
本屋にいると、誰とも話さなくて良いのに刺激的な出会いが多くて非常に良い。
つい先日なんか『誰でもできるのにほとんどの人がやっていない 科学の力で元気になる38のコツ』という刺激的なタイトルの本を買ってしまいました。最近、寝る前に「科学の力使っちゃうぞー!!!」と叫んで読んでます。この瞬間、正直元気が出ています。
あと、なんとなく目についたり手にとってみる本は、その日の自分をよく反映しているとも思う。
疲れているときに買った本は、のちのち家で開いたときに自分の趣味とかけ離れた内容だったりして驚くこともある。
人格なんていい加減な概念で、自分で思うほど一貫しているわけではないということがよくわかる。
昨日、新宿紀伊国屋本店で『あなたを想う花』という本を買った。
これがとても美しい本で、どのページをめくってもゆったりとした情景が心に流れ込んでくる。
そうかと思うと、ふいに力強い一文が現れたりする。
だけど、私は不幸に浸る趣味はなかった。だから、その状態から脱しようと決めた。不幸というのは、いつか終わりにしなければならないものだからだ。(『あなたを想う花』上巻、8頁)
しかも店員さんの手作りのお花の栞までついていた。
久々にとても素敵な、良い買い物ができた。