#07 緩急をつける
断章は緩急が激しい。
情報のたくさんつめこまれた箇所と
息抜きていどのちょっとした描写や小話がはめ込まれている箇所がある。
なんだか日々の生活みたいで、それは私を飽きさせない。
人生に飽きないためには緩急をつけるのが一つのコツなのだ。
この物語も緩やかな描写が続いていた。
毎日読んではいたけれど、
特に書くことが無いと思ったので更新しないでいた。
エリックという新たな人物が登場する。
彼は船乗りであり、定期便の運転手だが
ある日突然航路を変更する。
みな、仕事に遅れるなどと騒ぎだす。
しかし少し経つと落ち着いて
遠ざかる島を見ながら穏やかになり、
空の晴れ方や
雲の合間から海へさす光の束をのんびり眺めるようになる。
まるで電車での移動のようだ。
イヤホンを外して
頭を空っぽにしたまま
のんびり休んで外の景色の変化に目をやる。
ときどき何もしないことをする時間を作りたい。